ワタクシ的茶碗三杯・アラカルト

食と心のつながりについて描く、イラストエッセイBLOG

初めての方は 
●日の丸一家の家計簿(2009年8月23日付)
●日の丸一家のご近所さん(2009年8月24日付)
●日の丸一家の借金の中身(2009年8月25日付)
●日の丸国債刷ってゴー!(2009年8月26日付)
●日の丸デフレとハイパーインフレ(2009年8月27日付)
を最初にご覧ください。

◎ 当記事をお読みになる方へ ◎
当方は、政治経済の専門家ではございません。
単なる一般市民です。
批判や中傷、議論をする意志もございません。
最終的なご判断は読まれた方にお任せさせて戴きます。
共感した部分だけ受け取って戴ければ幸いです。

===著作権法により引用開始===

国内に自国通貨建ての金融資産が余りまくっており、国債金利が
世界最低水準にもかかわらず、これ以上、財政を健全化する必要が
あるのだろうか。あるとしたら、なぜ?

(中略)

そして、

名目GDPを伸ばすには、

公共投資などの政府支出を

増額していくのが最も手っ取り早い。


GDP

社会主義でも何でもない日本は、民間企業の政府支出や
家庭の個人消費の動向について、政府は直接的に左右する権限を
一切持っていない。
政府が自らの采配(さいはい)の範囲で動かせるのは、公共投資と
政府最終消費支出のみなのである。

筆者のいいたいことが、ご理解いただけるだろうか。

GPDとは

「日本の財政は危機的だ!
 財政健全化を実現するために、プライマリーバランス(注・
 基礎的財政収支)を達成しよう!
 プライマリーバランス達成のために、政府支出を減らそう。
 まずは最も目立つ、この公共投資を大きく削減しよう!」

「なぜだ!公共投資を減らしたら、名目GDPが成長しなくなってしまった。
 これでは税収減になってしまうので、財政がますます悪化する。
 どうしよう…」

「そうだ!財政が悪化したなら、財政健全化のために政府支出を減らせば
 いいんだ。よし!まずは一番目立っている、公共投資を削減しよう!」

1988年以降の日本は、このようにあまりにもばかばかしい悪循環に
嵌まり(はまり)込んでいた可能性が、極めて濃厚なのだ。

そもそも回復しかけていた個人消費に冷や水を浴びせた1997年の
消費税アップも、財政健全化を目的としていたわけだ。
さらに、日本政府が「財政健全化」に足を取られ、フロー成長のために
必要な最低限の政府支出さえも削減した結果、財政をますます悪化
させたわけである。

しかし、そもそも「財政健全化路線」に

意味などないのであるから

(害はあると思う)、

ここまで来ると悲劇というよりは、

むしろ喜劇だ。
ちなみに、読者の中には

「え?公共投資を増やしたら、確かに名目GDPは増えるかも
 知れないけど、政府の負債も増えるわけだから、公的債務対
 GDP比率はむしろ悪化するんじゃないの?」

との疑問を抱いた鋭い人がいるかもしれない。
その疑問はもっともであるが、実は公共投資を増加させると、
ストックとしての「政府の負債増加分」以上に、フロー(名目GDP)が
増え、公的債務対GDP比率はむしろ低下するのである。

なぜだろうか。

それは、公共投資にせよ、政府最終支出にせよ、政府が何らかの
支出をした際には、フロー上で「乗数効果」が働くからだ。

乗数効果とは一定の条件の下で有効需要を増加させた場合に、
需要創出に費やした額以上にGDPが拡大する現象のことである。


最も分かりやすい例ということで、国民一人当たり1万2000円
(65歳以上と18歳以下は2万円)の定額給付金を支給するケースを
考えてみよう。

定額給付金

2009年上半期に実施された定額給付金に費やされた予算は、
ご存知の通り、およそ2兆円だった。
この財政支出の原資がすべて国債で調達された場合、ストック
(バランスシート)の政府の負債が2兆円増え、同時に最低でも
消費に費やされた金額分は、フロー(GDP)における
民間最終支出(個人消費)が増加することになる。

この定額給付金という施策について、マスメディアは例により、

「どうせ全額が銀行に預金されるだけなので、景気の押し上げ
 効果など皆無だ。いや、むしろ、国民の皆さん、将来が不安な
 わけだから、全額預金しましょう!」

などとキャンペーンを張り、日本経済の足を引っ張るべく奮闘
していた。

(中略)

モデルケース

時間がある人は、日本政府や官公庁のホームページを見てみると、
意外に面白いことに気付くと思う。
前述の内閣府のマクロ計量モデルを始め、ありとあらゆる貴重な
統計情報や政策情報が、最近は無造作なまでにホームページで
公開されているのだ。
しかも、各施策やデータについての問い合わせ先が、ほとんどの場合
「担当者の実名」付きで掲載されている。いざとなれば、電話一本で
詳しいことを担当者から直接聞けるわけである。

●首相官邸ホームページ
●内閣府ホームページ(経済危機対策など)

自ら動けば、簡単に調べることができるにもかかわらず
「政府は無駄な公共投資にばかり、金を使っている」
と、文句だけをいうのが、怠慢というものだろう。


公共投資が、本当に日本経済に有効な形で使われるかどうか。
それを決定するのは政治家でも何でもなく、

結局は日本国民自身なのである。

少なくとも「政治的に無駄に使われる可能性がある」からといって、
適切な公共投資を行わず、経済を低迷させるのは本末転倒と
いうものだ。

引用元:書籍「ジパング再来」三橋貴明(講談社)P81~90より



●三橋貴明 公式ブログ・新世紀のビッグブラザーへ

===著作権法により引用終了=== 

↓三橋貴明さんの著作物に興味ある方はどうぞ。

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