ワタクシ的茶碗三杯・アラカルト

食と心のつながりについて描く、イラストエッセイBLOG

初めての方は 
●日の丸一家の家計簿(2009年8月23日付)
●日の丸一家のご近所さん(2009年8月24日付)
●日の丸一家の借金の中身(2009年8月25日付)
●日の丸国債刷ってゴー!(2009年8月26日付)
を最初にご覧ください。

◎ 当記事をお読みになる方へ ◎
当方は、政治経済の専門家ではございません。
単なる一般市民です。
批判や中傷、議論をする意志もございません。
最終的なご判断は読まれた方にお任せさせて戴きます。
共感した部分だけ受け取って戴ければ幸いです。

===著作権法により引用開始===

ところが、この「日銀が市場に通貨を供給する」という一点のみに注目し、
「超」がつくほどに肥大化した捉え方をしたうえで、
「日銀が日本円を市場に供給しすぎると、日本はジンバブエのような
ハイパーインフレーションに陥る!」
と、知能指数がゼロを通り越してマイナスに陥ったように低レベルな批判を
展開する人が実在するから、困ったものなのである。

アフリカの南部に位置するジンバブエは、現在世界一インフレーションが
悪化している国として有名である。2009年1月時点の年間インフレ率は、
およそ2億3000万%に達し、しかもこのインフレ率でさえも、もしかしたら
「低すぎる」かも知れないといわれていたのだ。

2億3000万%といわれても、何がなんだか分からないだろうから
(筆者も分からない)、日本円にたとえてみることにしよう。

現在、缶ジュース1本が120円とすると、これが1年後には
2億7600万円になる計算だ。缶ジュースを買いに行くのに
(紙幣を積むための)リヤカーが必要になりそうだったわけだ。
何しろ、ジンバブエでは「500億ジンバブエドル」紙幣というのが、
実在していた。ちなみにこの紙幣の実質的な価値は、米ドルで
2ドルであった。

ジンバブエ

2009年1月末に至り、ついに独自紙幣を断念したジンバブエ政府は、
米ドル及び南アフリカランドの国内流通を認めざるを得なくなった。
結果、ジンバブエのハイパーインフレーションは終息に向かいつつある。

よく誤解している人がいるが、ジンバブエがここまで凄まじいハイパー
インフレーションになったのは、何も紙幣の供給過剰が主因ではない。
もちろん、政府が狂ったように紙幣を刷り続けた(どうでもいい話だが、
実際に刷っていたのはドイツの印刷会社)のも一因である。
だが、それ以上に、ムガベ政権の悪政で、国内の供給能力が
壊滅的な状態に陥ったことのほうが、原因としては間違いなく大きい。

というより、ハイパーインフレーションには国内の供給能力が
崩壊しない限り、なりようがないのだ。


心配ご無用
(中略)
さて、現代のジンバブエと第1次世界大戦後のドイツに共通
するのは、極端な供給不足、より噛み砕いたいい方をすると
「モノ不足」である。

いいかえれば、需要が極度に供給を上回るような状況に
陥らないかぎり、ハイパーインフレーションに「なることはできない」のだ。


天才だから

たとえば、日本のインフレの話をする時に、バカの一つ覚えのように
持ち出されるのが1946年、すなわち終戦翌年の物価上昇率だ。
この年の日本のインフレ率は300%を突破し、明治以降最大の
物価上昇となった。
しかし、改めて考えてみると、1946年とは日本が敗戦し、国土が
焼け野原と化した時期である。輸入、生産、流通など、ありとあらゆる
経済要素が壊滅し、20世紀以降において、日本の供給能力が最も
落ち込んだ時期なのである。

逆にいえば、ここ100年間で最も供給が落ちた1946年であっても、
日本のインフレーションは300%程度にしかならなかったわけだ。
300%の物価上昇率をハイパーインフレーションと呼べるかどうかは
微妙なところだが、いずれにしても第1次世界大戦後のドイツや
現代のジンバブエとは、比べるのも失礼なほどの低い数値である。

(中略)

翻って(ひるがえって)現代の日本を見ると、インフレどころか
極度のデフレ状態が長年続いている。

デフレスパイラル

名目GDPを実質GDPで割ることで求められる物価指数、いわゆる
GDPデフレータは、1998年の金融危機以降は前年比マイナスが
続いている。

GDP

ある意味、GDPデフレータが前期比マイナスを継続していた、
すなわち物価水準が落ち続けていたからこそ、名目GDPがほとんど
成長していなかったにもかかわらず、日本の実質GDPは成長を
続けてきたともいえる。
つまり、手取りの所得が増加しない状況で、物価が継続的に下落
していったわけだ。デフレとは、失業していない消費者にとっては
まことに都合が良い環境なのである。

(中略)

要するに、

日本は国内の需要に比べて、

供給能力があまりにも

過剰なのである。


供給過剰

2002年以降は過剰供給能力を、海外需要に振り向けることで
凌いで(しのいで)きたが、もはやそれも通用しない時代だ。
世界主要国の需要の縮小速度は、日本の比ではないのである。
(日本はすでに縮小し終わった後であるため)。

現在の日本が世界最大級のデフレギャップ(供給過剰、需要不足)を
抱えている以上、ハイパーインフレーションどころか、インフレの心配を
するのさえナンセンスなのである。


引用元:書籍「ジパング再来」三橋貴明(講談社)P127~132より



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===著作権法により引用終了===

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