ワタクシ的茶碗三杯・アラカルト

食と心のつながりについて描く、イラストエッセイBLOG

絵本作家、人形作家、料理人、園芸家など
多才な顔を持つ女性、ターシャ・テューダー。
1915年8月28日マサチューセッツ州ボストン生まれ
4児の母、今年で92歳を迎えます。



彼女の作品は「アメリカ人の心を表現する絵」と
称賛され、クリスマスカードや、感謝祭、
ホワイトハウスのポスターにも使用されています。

ワタクシ、ハートをわし掴みにされました……
一目惚れした憧れの女性です。
彼女の暮らしは、1800年代の農村の生活がベース。
50歳代半ばからバーモント州の小さな町のはずれで
自給自足の生活をひとりで営んでいるのですが、
「衣・食・住」に関する大抵のモノは手作りして
しまうというプロ級の持ち主。
動物や草花を育て、機を織り、身の回りの服や布を
仕立て、1年分の食料を貯蔵し、ろうそくや石鹸を
作り続けています。ターシャのその潔い暮らしは、
ため息が出るほど美しく、今や世界中の人々から
多くの尊敬を集めています。

たとえば、1枚のシャツを作るのに、その植物を育て
叩き、梳き、紡いで糸にする。
できあがった糸を庭から摘んできた花で染め織りあげる。
できた布を切って、縫って、シャツに仕上げる。
この気の遠くなるような作業を3年かかって完成させる
そうです。スゴ過ぎます。真似できません…。

時間をかけることで気持ちがこもってゆくの
相手のことを想って過ごす時間も
贈りもののひとつなのよ
作る時と渡す時
二度贈りものをすることになるの


そして、何といっても圧巻なのは
自宅を含めた「コーギーコテージ」と呼ばれる周囲の庭!
ブラウン管を通じてでも、その色彩の美しさがビンビン
伝わってきます。

30万坪(東京ドームが約20個分)という広大な庭は
当初は荒れ果てて無惨だったそうです。
それを12年かけてコツコツと手入れしてゆき、
見事に再生させた。世間では「雑草」と呼ばれ
捨てられてしまう野草も、彼女は大事に育てていった。

こうなると「庭」よりも「森」と呼んだ方が
良いほどです。どこを切り取っても絵になります。
ひ孫たちが遊び回る庭なんて、素敵ですよね。

ターシャは3歳の時に、グラハム・ベル
(電話器を発明された方)の庭に咲いた
黄色いバラ(ロサ・ユーゴニス)を見た瞬間から、
花の魅力に目覚めたそうです。
そして、心に誓いました。
「将来は美しい花を育てる人になろう」と。

ターシャは、自他共に認める「努力の人」です。

最初の絵本「パンプキン・ムーンシャイン」が
出版にこぎつけるまで、大変な苦労をされました。



ニューヨーク中の出版社にことごとく断られ、
大変貧乏。自給自足の生活は過酷な重労働だった。
そして、4人の子どもを育てなければならなかった。
一枚の絵を描くにも何度も中断しなければならず、
台所と往復しながら仕上げていったそうです。

それでも焦らず、あきらめずに続けていった。
「絶対にやりとげる」という強い意志が、彼女を
作りあげてゆきました。

思うとおりに歩めばいいのよ
何かを始めなければ、何も起こらない
時間をかけてするということは、それだけ愛情を注ぐこと
楽しいことはそれを待つ喜びも嬉しいのよ
春は必ずやってくるのだから
幸せとは、心の持ち方のことよ
人生は短いのよ、好きなことをしなくちゃ
(ターシャ・テューダー)


素敵な年齢の重ね方をする人は本当に美しい。
彼女のようにはなれないけれど、でも少しでも近付きたい。
「丁寧に生きる」ことを心掛けたい。

ターシャから教わること、たくさんあります。
「時計の針」よりも「四季が教えてくれる時間」を
身体に流れさせたいな、と思いました。

私は思い通りの人生を手に入れたけど
それは夢や目標を見失わず、結果を焦らず、
努力を続けたからよ
自分を信じて時を待つこと
これが出来るかどうかね
それは試練の日々かもしれない
でも、ゆっくり確実に前に進めば必ず喜びがあるの
本当の喜びが
(ターシャ・テューダー)
 


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