ワタクシ的茶碗三杯・アラカルト

食と心のつながりについて描く、イラストエッセイBLOG

「じてんしゃ図書館」をご存知ですか。

「じてんしゃ図書館」館長・土居一洋さんは
着流し姿で、彼が手作りしたという、本棚に
見立てた大きな水車を自転車の後ろにくくりつけ、
全国行脚しています。

●じてんしゃ図書館 公式サイト

戦争や人種差別、環境破壊を始めとした
人間の愚行を、写真と共に綴ったエッセイ
『百年の愚行』(Think the Earthプロジェクト/
2,520円)を全国の図書館に置いてもらうために。



もともとは普通のサラリーマンだったという土居さんは、
数年前にこの本を読み、
「20世紀、これほどまで愚かな過ちをしてきた人間は、
 21世紀になってもなお続けていくのだろうか」
と、食事もノドを通らないほど悩み、苦しんだそうです。

少しでも多くの人に『百年の愚行』を読んでもらいたい。
そうすれば、この地球上で現在起こっている、あらゆる
悲劇や現実を、自分のこととして捉え、考えてくれる人が
増えるのではないだろうか、と。

全国の図書館を訪ね回って『百年の愚行』を置いてもらう
ように交渉すると同時に、道で出逢った人々にも、彼は
本を貸し出しています。
子どもにもわかりやすいように書かれた本もたくさん積んで。

一人一冊まで借りられて、返却はしなくて良し。
その代わり、読んだらまた誰かに回して読んでもらう。
読んだらまた誰かに回す。
本の最後に、大きな木が書かれてあり、読み終わったら
そこに葉っぱを一枚書いて、次の人に渡すこと。
葉っぱの数が、その本を読んだ人の数。
それが唯一のルール。

夜は公園でテント生活。
貸し出す本は、すべて自費。
お金がなくなったら、その街で仕事をしてまた旅を続ける。
この繰り返しで、かれこれ2年、旅をされているそうです。

感動しました……。
なんて、純粋な心を持った人でしょう。

普通の人間は、目先の利益や己のエゴを最優先させるもの。
でも、この場合は「いてもたってもいられなかった」と
いうのでしょうか、身体の方が先に動いてしまった、
そんな印象を受けました。行動力にも脱帽します。

そして彼の存在を知った時、映画「不都合な真実」を
観た、あのショックが蘇りました。
彼も同じ痛みを感じた一人なのだ、と。

もし、街中でこの大きな水車付きの自転車を見かけたら
『百年の愚行』を借りてみて下さい。
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